ブレーカ工法   Breaker
超大型油圧ブレーカ破砕
大型油圧ブレーカ


油圧ブレーカ工法は、硬岩破砕の無発破工法では、最もポピュラな破砕工法です。

写真はCAT 245に装着した6t級油圧ブレーカによる破砕状況です。
超大型油圧ブレーカー 6,000kg級 油圧ブレーカ

 ランマー社製:
G120



G120の仕様

 質 量:5,800kg
 打撃エネルギ:12,000J

 山ア建設
超大型空圧ブレーカー ロックブレーカ BSP1100

本機はダブルアクティングエアハンマ水低用岩盤破砕機で、陸上用は外周に防音ケースを装着して低騒音型としています。 陸上では40tクレーンで吊下げて施工します。 無発破工法として、原発増設工事の炉心掘削等で使われました。

仕 様
 質 量:15,000kg
 打撃エネルギ:2,650kg-M
 空気消費量:25m3
水中用             陸上用防音型

ブレーカには、空圧式と油圧式があり、バックホウ装着タイプは、油圧式が主流で、大きさは、50kg程度から最大7t 級までありますが、普及機は1,300kg級(0.8m3バックホウ)です。 嘗ては、上記の空圧式の15tブレーカ(クレーン懸架)が輸入された時期もあります。
ブレーカは、転石等の小割によく使われますが、写真のような大型機(6t級)は発破が適用できない岩盤掘削で威力を発揮します。 ブレーカ工法は生産性が低いのと連続的な騒音が欠点です。
ハンドブレーカは空圧式が主流で、10〜40kg程度です。 さらに小さい5〜7.5kgクラスは、ピックハンマと呼ばれています。
尚、ブレーカの騒音・振動データを参考のために以下に示します。

ブレーカの騒音レベルと周波数特性

ブレーカ作業時の騒音データを図-1に示す。
ブレーカサイズは940〜1,550kgで、さまざまな場所での測定データで、平均値は30mで83dBとなっている。








ブレーカ作業騒音の周波数特性の例を図-2に示す。
ブレーカ騒音は人間の聴覚が敏感な1〜4kHzの周波数帯のレベルが高いのが特徴となっている。
ブレーカの振動レベルと周波数特性
ブレーカ作業時の振動データを図-3に示す。
振動レベルの平均値は30mの距離で57dBとなっていて、騒音に比べてその影響は小さい。
しかし、地盤振動の伝搬は地盤条件によって一様ではなく、この表でも30m付近の距離で70dB近い振動レベルの値の例がある。



ブレーカ作業振動の周波数特性の例を図-4に示す。
これによれば、ブレーカ振動の周波数領域は、20〜80Hzに分布している。


参考:「建設工事に伴う騒音振動対策ハンドブック」JCMA

 掘削性 Excability.pdf
 建設機械の騒音と振動

岩掘削ブレーカ  低公害岩石処理