施工法は、発破工法と同様にドリルで穿孔しますが、爆薬の代わりにコンクリート破砕器を装填しステミングをした後、点火具で着火・起砕するものです。
昔は、岩盤破砕時には束にして孔に充填したものですが、クローラドリル(ビット径60〜65mm)用や段発も開発され、より実用的な岩盤破砕器となりました。
ダイナマイト等の爆薬が爆速3,000〜7,000m/sであるのに対し、コンクリート破砕器の燃焼速度は40〜60m/sと遅く、衝撃波を発生しません。
このため、ダイナマイト等に比べて同一薬量で、騒音と振動は表-1のように-6〜-20dB程度になります。
しかし、コンクリート破砕器は起砕効果も弱いので、破砕効果を高めるには薬量を増加する必要があり、硬さによっては破砕効果が期待できない場合もあります。
段発は3段まで利用可能で、斉発量を減らすことにより、騒音・振動を低減できます。
図-1はコンクリート破砕器の個数(60g換算)と発火点からの距離より振動速度を求めるグラフで、理論式から推定するものです。 |