山崎建設は、垂直ベルトコンベアを利用した
大深度連続掘削システム「ジオ・エレファント」を
開発し、建設省の技術審査証明を取得しました。
近年、地下タンク・地下貯水池・大規模基礎などの、地下開発や
大型地下構造物の構築が活発に行われています。
それに伴い、大型・大深度の立坑・開削工事の
安全と施工の合理化
に対するニーズが増大しています。
掘削深度の増大に伴い、揚土工法は、
各種の改善が求められてきました。
それは、以下の課題についてです。
@ 在来工法では、土砂落下による事故の危険度が、増大している。
A 在来工法では、危険防止のため、揚土作業中は掘削作業を中断している。
しかし、サイクルタイムに占める揚土時間の比率が増えるにつれ、
作業能率が低下の低下が著しい。
B 固定式の連続揚土設備では、掘削面の盤下げに伴う
任意の深さへの対応ができない。
「ジオ・エレファント」は、これらの欠点を克服する画期的な工法です。
垂直コンベアと水平コンベアを組み合わせた構造により、
掘削面の盤下げに伴う揚程調節が可能です。
システム全体の構成および機構を以下に示します。
H テール ユニット |
@ ホッパー | 掘削土砂の投入口。 |
A グリズリ | 投入土砂の大塊を除去する格子。現在、網の目のクリアランスは150o。 | |
B スクリューフィーダ | 投入土砂を、垂直コンベアに定量送りする。羽根径600o。 | |
K テークアップ | 垂直ベルトの張りとベルト蛇行を調整する装置。 | |
C 垂直コンベア | ||
D 集合ベルトコンベア | 地上部における土砂搬送路。 | |
E 台車 | 垂直コンベアの駆動装置(毎分80m)を搭載する。 | |
F 台車用電動ウィンチ | 台車を前後にスライドさせ、垂直コンベアの余長を水平部で調整する。 | |
G 垂直シート用モータ | 飛散防護シートを継ぎ足すときに使用する。 | |
I テールユニット用ウィンチ | テールユニットの吊り下げ用ウィンチ。 | |
J 飛散防護シート | 土砂の飛散防止。 |
掘削深度は 20〜120mに対応。 搬送能力は60〜300 m3。 ベルトコンベア・システムの弱点である粘着土の付着も 変角自在のフレックス構造により、大きく改善されています。 |
最近の施工実績
連続揚土により
作業中断なく連続掘削ができ、
構造物との同時併行作業
が可能です。
工 事 名 称 | 所 在 地 | 掘削深度 | 直 径φ | 揚土量m3 | 能力 | 工 期 |
今井川地下調整池 立坑建設工事 |
横浜市 保土ヶ谷区 |
62m | 26m | 33,400 | 50m3/h | '95. 5月 〜'96. 2月 |
環状七号線地下調整池 立坑建設工事 |
東京都杉並区 | 57m | 24m | 22,400 | 70mm3/h | '95.12月 〜'96. 1月 |
鶴見川恩廻公園調整池 立坑建設工事 |
川崎市麻生区 | 54m | 26m | 24,000 | 50m3/h | '96. 4月 〜'97. 3月 |
横浜市北部第二下水処理場 第二ポンプ施設築造工事 |
横浜市鶴見区 | 82m | 40m | 88,600 | 100m3/h | '96.12月 〜'97.12月 |
和田弥生幹線立坑工事 | 東京都杉並区 | 62m | 21*16 | 14,200 | 50m3/h | '97.8月 〜'98.8月 |
五反田川放水路分流部 立坑築造工事 |
川崎市多摩区 | 67m | 27m | 34,900 | 80m3/h | '99.3月 〜'99.9月 |
横浜市新羽雨水調整池 滞水池築造工事 |
横浜市港北区 | 50m | 55*107 | 150,000 | 80m3/h | '99.3月 〜'03.3月 |
臨海天王洲駅舎部掘削工事 | 東京都品川区 | 34m | 220*20 | 150,000 | 50m3/h | '99.5月 〜'00.1月 |
善福寺川取水立坑工事 | 東京都杉並区 | 57m | 27m | 34,000 | 80m3/h | '99.6月 〜'00.1月 |
妙正寺川発進立坑工事 | 東京都中野区 | 58m | 11m | 5,000 | 80m3/h | '01.5月 〜'01.9月 |
KJ124(3)立坑工事 | 川崎市川崎区 | 40m | 31*23 | 28,500 | 80m3/h | '02.3月 〜'02.7月 |
土木 /地下/開削/揚土/垂直コンベア
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